・淡水カレイ(丸型タイプ1)(別名:アマゾン淡水カレイ、南米淡水カレイ)
 学名:Achirus sp.(詳細不明)
 分布:南米(主にアマゾン下流域)

南米淡水カレイの丸型1。
尾ビレが透き通ってるのがわかる?。
裏側。ほとんど例外なく
後ろの方が真っ黒です。

 眼は右側にあり、非常に小さくてやや正面を向いており、間隔は狭い。有眼側には小さな胸鰭がある。尾鰭は円形で色が白く抜けているのが特徴。体は非常に丸くて大変肉厚である。頭部周辺には毛状の突起があるがあまり目立たない。動きは緩慢だが、捕食は極めて素早く行う。餌は生き餌を好み、強い魚食性を示すが慣れれば冷凍赤虫も食べる。飼育方法は A. errans に準ずるが、力強いため飛び出しに注意する。また、他のカレイに比べ、かなり深く砂に潜る。なお、この種はアマゾン下流域(ベレン)で採集されるため、小さい個体( 5 cm 程)は純淡水ではやや体調を崩すことがあるので、少し塩分(海水:淡水 = 1 : 10 〜 1 : 6 )を加えた方が良い。入荷量は淡水ヒラメや A. errans に混ざって輸入される程度で決して多くはない。最大で 30 cm 程になると思われる。

(飼育のコツ一口メモ)
 大西洋に注ぐ南米の河川の河口域に生息するため、飼育時には若干の塩分が必要。汽水で飼っている限りは餌食いも良く、病気もほとんど無い。ベレン産の A. errans に混ざって輸入されるため区別がつきにくいが、極端に体が丸くて裏側の後ろ半分が黒い個体は、この種と考えてよい(尾鰭は個体によっては白く抜けていないものもあるので注意)。