・淡水シタビラメ(斑点模様タイプ)(別名:ロングボディーヒラメ)
 学名:Cynoglossus feldmanni
 分布:東南アジア(タイ〜インドネシア)

淡水シタビラメの斑点模様タイプ。
本当に薄っぺらい。

  眼は左側にあり、非常に小さく間隔は狭い。有眼側無眼側とも胸鰭はない。体は非常に細長くて大変薄く、体色は赤褐色の地に黒褐色の斑点がある。尾鰭は背鰭 と尻鰭と融合しており、上記の種と同じだが、こちらはムニエルにして食べる舌平目と同じウシノシタ科に属する。動きは比較的素早く、底や壁面を滑るように 泳ぐ。口は小さく著しく曲がっていて、摂餌は頭部先端の吻と呼ばれる部分(ここが発達しているのがウシノシタ科の特徴で、これにより上記の種と区別でき る)で餌を探して覆いかぶさって食べ、冷凍赤虫を好んで食べる。また、餌を食い渋ることはないが、1回の摂餌量が少ないことから、こまめに餌を与えた方が 良い。水質は、純淡水で中性から弱酸性の比較的きれいな水を好む。底砂は細かい砂か何も敷かない方が良い。また、この種は底質が気に入らないと、かなり長 時間壁面に吸着しているが問題はなく、むしろそのほうが自然の状態と思うほどである。最近では比較的コンスタントに入手が可能となった。最大で 30 cm 近くになるが成長が遅いため、飼育下でそこまで育てるのは難しい。

(飼育のコツ一口メモ)
  完全な淡水棲のシタビラメ。飼育当初にグリーンFとグリーンFゴールドによる薬浴をしていれば病気による死亡は極端に減るが、飛び出しや隙間にはさまって の事故死はかなり多い。また、この種があまり丈夫ではないと言う印象がある人は、小さめの水槽で単独飼いにして餌が行きわたるのを確認できるようにし、落 ち着いた水槽からは極力移動させないようにすると、長期飼育が可能になる。