・淡水シタビラメ(標準和名:ムナグロアズマガレイ)
 学名:Symphurus plagusia
 
分布:西インド洋〜中南米(河口域)

ムナグロアズマガレイ。
その名の通り胸元が黒い。
背中側。肉厚で、バナナを縦に3等分
したような感じ。

 目は左側にあり、間隔は狭くて頭部のかなり先端近くに位置するのが特徴である。有眼側無眼側とも胸鰭はない。体は細長くて比較的肉厚である。体色は薄紫色の地でエラ蓋および腹部が黒みを帯びていて、全体に黒褐色の不規則な縞模様が入る。尾鰭は背鰭と尻鰭と融合しているが、腹鰭は尻鰭と離れている。動きは緩慢だが力強い。吻端はややとがっていて、口は小さくてわずかに湾曲している。餌付きは比較的よく、冷凍赤虫を好んで食べる。水質は若干の塩分(淡水:海水 = 5 : 1 〜 4 : 1 )を含む弱アルカリ性から中性の水を好む。底砂は細かい砂か何も敷かない方が良い。なお、この種はアマゾン河口域(ベレン)で採集されるヒラメやカレイに希に混ざって輸入されるため、入荷はほとんど期待できない。最大で 20 cm 弱になる。

(飼育のコツ一口メモ)
 本来は海水魚と思われるが、汽水域で捕獲されたものは若干の塩分で飼育が可能。丈夫で餌食いも良いが、入手は最も困難。