・淡水シタビラメ(別名:淡水カレイ)
 学名:Euryglossa panoides (または Synaptura panoides
 分布:東南アジア(タイ〜インドネシア)

淡水シタビラメ。冷凍赤虫を食事中。
色が異なる2個体と掃除用のネオンテトラ。
(左隅はインド産の別種)

  目は右側にあり、間隔は少し広い。有眼側には黒褐色の小さい胸鰭が、また無眼側には透明の小さい胸鰭がある。体はやや細長い小判型で、茶褐色をしている。 尾鰭は背鰭と尻鰭と融合している。頭部周辺にはわずかに毛状の突起がある。動きは大変緩慢である。口は小さく、摂餌は口の正面か下の餌を食べる。しかし、 若干神経質な面があり、水槽に導入後数週間は餌付きが非常に悪いが、慣れると冷凍赤虫を食べるようになる。水質は塩分を必要とせず、純淡水で中性から弱酸 性の水を好むが、低温を嫌う傾向があるので、水換え時には急に水温が下がって体調を崩さないよう注意が必要である。なお、この種は Cynoglossus 属のものに希に混ざって輸入されることから、かなり近い地域に生息していると思われる。最大で 30 cm を超えてかなり大型になり、一端落ち着いて大きくなるとかなり丈夫である。

(飼育のコツ一口メモ)
  昔から汽水棲と思われていた東南アジアシタビラメの代表。実際は完全な淡水棲。飼育当初はとにかく餌食いが悪いので、消灯後に根気強く冷凍赤虫を与えるよ うにする。また、釣り餌のゴカイを与えると、よく食べて肉厚になるとのこと。体表が白くくもって調子が悪い個体(大概は低温時に発病)は水温を 28 度にしてグリーンFとグリーンFゴールドで治療するとよい。