南米淡水アンコウ

砂から出てきたところ。隠れ場所がないと
砂に潜っている。
造花の葉っぱの間で獲物を待ちかまえる様子。
目の前に来た獲物は素早くとらえる!

・南米淡水アンコウ
 学名:学名不詳
 分布:アマゾン河口域

 大西洋、インド洋、太平洋の比較的暖かい海域に広く分布するガマアンコウ目(食用にするアンコウとは近縁種)ガマアンコウ科の仲間。インド、東南アジア、およびアマゾン河口域に汽水棲(まれに純淡水棲)のものがいる。東南アジアのものはライオンフィッシュが有名。本種は主にアマゾン河口域(ベレン)より輸入される。飼育に際しては若干の塩分( 1 / 6 海水程度)が必要だが、塩分さえあれば水質にはうるさくない。餌はメダカ、キンギョなどの生きた小魚を好んで食べるが、慣れれば冷凍赤虫やクリルも食べる。また、この仲間は全般的にかなりなわばり意識が強く、「グググー」と威嚇音をたてたり、かみ合いのけんかをよくするので、シェルターなどの隠れ家や潜って身を隠すための底砂が必要。エラ蓋上部と背鰭に棘があるので取り扱いには注意を要する。なお、ケンカに負けた個体や寄生虫(チョウ)が多く着いた個体はしばらくの間拒食症になるが、隠れ家をしっかり設けたり駆虫剤(トロピカルN)で薬浴することで再び餌を食べ始める。最大で 60 cm を超える。