・南米淡水イシモチ4(マラジョー・トカンチンス産)
 学名:Pachyurus sp.
 分布:南米(主にアマゾン川下流域)

南米河口(マラジョー島)産の淡水イシモチ。
体側部に縞模様がある。河口産なのに純淡水棲。
マラジョー産淡水イシモチ。この種も淡水産で、
キツネ顔でネコ目をしている。性格はきついめ。

 南米河口のマラジョー島産のイシモチ。体は幅があるが体高はあまりなく、体色は緑がかった銀色をしている。大きな渦巻き状の模様がある。顔はキツネ顔で目は大きく、ネコ目をしている。口は頭部下方についていておちょぼ口である。この地域的に一見、汽水域に思えるが、マラジョー島は日本の四国ほどの大きさがあり、そこを流れる河川も四万十川ほどもあるため、生息環境は淡水であると思われる。性質はわりと荒く、なわばり意識が強いようで、他のイシモチを追いかけることがある。また、イシモチ全種の中で最も遊泳力があり、強い水流を好み、水槽内を泳ぎ回る。食はやや細く、小さい個体は主に冷凍赤虫、大きな個体はメダカなどを食べる。また、小さい個体にメダカなどの小魚を与えると、喉に詰めて窒息死することがあるので注意を要する。最大で 20 cm 程になると思われるが詳細は不明である。なお、これと同種と思われるものがトカンチンスでも採集されるようで、後述のスポットタイプのイシモチと混ざって輸入されることがある。