目は右側にあり、間隔は少し広い。体の両側に胸鰭の痕跡がわずかに残る。全体的に E. panoides に似るが、体が非常に丸いことと体色は鮮やかな茶褐色をしていることで区別がつく。また、無眼側が黒味を帯びているのがこの種の特徴である。尾鰭は背鰭と尻鰭と融合している。頭部周辺には毛状の突起がほとんどない。動きは緩慢だが、驚くと俊敏に泳ぐ。口はやや小さく下あご側に曲がっていて、摂餌は口の正面か上の餌を食べる。餌付きは比較的よく、冷凍赤虫を好んで食べる。水質は塩分を必要とせず、純淡水で溶存酸素の多い弱アルカリ性から中性の水を好む。なお、この種は飼育環境の急変に非常に弱く、体調を崩した個体は立て直しが難しいため、導入時には十分なトリートメントと時間をかけた水合わせなどの注意が必要である。その後、一端導入に成功すれば比較的落ち着く。最大で
10 cm 程になる。
(飼育のコツ一口メモ)
以前は東南アジアシタビラメの丸型として E. panoides と混同されていたが、全くの別種。また、完全な淡水棲で、メコン川上流の急流に生息しているらしい。淡水カレイ全般で導入後1週間以内の死亡率が最も高い。トリートメントのコツは、1
/ 6 海水ほどの塩分とグリーンFおよびグリーンFゴールドを入れ、水温を 28 度にして1週間様子を見る(その間、餌に冷凍赤虫を少しずつ与える)。