・淡水ヒラメ(別名:アマゾン淡水ヒラメ、南米淡水ヒラメ)
 学名:Citharichthys uhleri
 分布:南米(主にアマゾン河口域)

淡水ヒラメのオス(たぶん)。
実は汽水だけど・・・。
淡水ヒラメのメス(手前)
お腹が黄色いのは抱卵中!。

  眼は左側にあり、大きく発達していて半月型をしている。有眼側無眼側ともに目立つ胸鰭がある。体はひし型で、尾鰭は四角い。これらの特徴は、海産のヒラメ と全く同じであり、他の淡水カレイと簡単に識別できる。また、この種は大変活発で遊泳力がある一方、壁面への吸着力が弱い。口は大変大きく、摂餌は主に視 覚に頼っていて、目の前か上にある餌に飛びつくようにして食べ、魚食性が強いが冷凍赤虫もよく食べる。水質は若干の塩分(淡水:海水 = 5 : 1 〜 4 : 1 )を含む弱アルカリ性から中性の水を好むが、塩分があればあまり水質にはうるさくない。また、この種は砂に潜る性質があまりないようで、底砂は細かいに越 したことはないが、他の淡水カレイのようにスレ傷に水カビが発生することはほとんどないようである。入手は困難だが、比較的丈夫な種類といえる。最大で 15 cm 程になる。

(飼育のコツ一口メモ)
 アマゾンを含む南米の大西洋に注ぐ河川の河口域に生息するため、塩分は必ず必要。それさえクリアすれば飼育は難しくない。問題はやはり入手しにくい点だろう。