チタラへの道(チタラ編2)

二代目チタラ・チタラ。インディカと比べると明らかにこちらの方が丸〜い。


 これでチタラとインディカの両種を見比べることが出来るようになったわけですが、まず、どちらも砂にメッチャ潜っていると言う点では同じです〜(;´Д`) たまに空気を吸うためにクビをニューっと砂から出して、水面に鼻先だけを出して呼吸し、再び砂の中に潜ってしまいます。また、エサの食べ方は、初代チタラの方がインディカに比べてゆっくりな気がします(インディカは一度にメダカを 10 匹以上食べるのに対し、チタラは 3 〜 4 匹)。しかし、二代目チタラはかなりアグレッシブな食いっぷりで、ピンセットからクリルをガツンガツンと食べるですぅ〜。それに対してインディカはなかなか配合飼料や乾燥餌を受け付けてくれないので、慣らすのにかなりの根気が・・(まあ、大概挫折すると思うですが・・)。このように、チタラとインディカの間だけじゃなく、同じチタラ同士を取ってみても行動には個体差があるですね。

甲羅の幾何学模様はどれ1つ取っても同じのがないんだとか。

 他にも同じコガシラでも様々な細かい点で異なる部分を見つけるんですが、それよりも気になる点として、分布が実に幅広くて、なおかつ不自然だなぁ〜と言うのを感じます(詳しくは後述)。初めからそのような分布だったのか、あるいは昔に人為的に各地へ運ばれた結果そのような分布になり、地域ごとに異なる特性を持ったタイプが分化し、固定化が進んで現在の状態になったのか・・・。

 で、そのように分布が広いにも関わらず、全体としてはコガシラスッポンは両亜種とも非常に数が少なくなっているようで、天然では滅多に目にする機会がないようです。また、ワシントン条約のサイテス2に入ってしまい、これから益々高価な取引がなされたり、そのような取引が目当ての乱獲もしばらくは続くかも・・。しかし一方ではブリードも行われているようで、少ないながらもそこからの供給はなされるようです。