ちょっとコガシラ科学
コガシラスッポンには2タイプいることが知られている。
先ほども書きましたが、コガシラスッポンには2つのタイプがいることがしられています。1つはパキスタン、インド、バングラディシュ、ネパールに分布している
Chitra indica
。もう一つはミャンマー、タイ西部、マレーシア(近年野生個体は見られてないとか・・)に分布している
Chitra chitra
です。日本に来るときはどちらもコガシラスッポンとして輸入されてるようですが、分布が異なるだけでなく、頭部が小さい以外の見た目の特徴はかなり異なっているようです。
Chitra indica
(チタラ・インディカ)
Chitra chitra
(チタラ・チタラ)
・色は灰色か、くすんだオリーブ色
・クビのラインは
4本
・模様は細やかなモザイク模様
・甲羅は縦にやや楕円形で軟らかい
・色は鮮やかなオリーブ色
・クビのラインは
3本
(正確には5本)
・模様は大きな網目模様
・甲羅はほぼ円形で縁が白く、やや固い
C.indica
と
C.chitra
の形態的特徴の比較。並べて比べれば一目瞭然だけど、同時に見る機会は少ない・・。
その他、最大ではチタラの方が若干大きくなるようですが、どちらも甲長 120センチ、体重 150 キロ以上に成長する点では、巨大になることに変わりはないようです(;´Д`)。 また、現在の所、インディカの方がやや多めに輸入されているせいか価格もお手ごろのようですが、現地ではいずれもかなり激減しているとのことです。でも、チタラについてはタイおよびマレーシア国内でブリードが行われていて、CB個体も少ないながらも安定供給がなされているようです(タイからの輸入は正規ではないと言う声も・・)。となると、気になるのは比較的多く輸入されてるインディカなんですが、こちらは今のところブリードされてると言う報告を聞かないので、このままワイルドものの捕獲が続けばいなくなってしまうことは自明の理かと・・(;´Д`) それと、近年ではコガシラはさらに種類(と言うか亜種)が細分化され、4種類(
C. chitra chitra、C. chitra javaensis、C. indica、C. vandijiki
)ほどが確認されてるようです。