・南米淡水シタビラメ3
 学名:Apionichthys finis
 分布:南米(主にアマゾン上流域)

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南米淡水シタビラメ。送られてくるほとんど全てが白い色。

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動きが緩やかで、とても大人しい。厚みは極めて薄い。


  アマゾン上流域(ペルー)に生息するシタビラメ型の淡水カレイ。眼は右側にあり、非常に小さくて間隔は狭い。有眼側無眼側ともに胸鰭がな い。尾鰭は丸みを帯びたヤリ形。体はやや細長くて薄い。口および頭部周辺には細かい毛状の突起がない。動きは緩慢で、捕食も極めてゆっくり行う。餌は生き 餌を好 み、飼育下では赤虫を好んで食べる。飼育方法は東南アジアのシタビラメ類に準ずる。日本への輸入はほとんどないようである。最大で 12 cm 程で、比較的小型。なお、本種は形態的にササウシノシタ科のものに非常によく似ているが、南米淡水カレイが属するアキルス科に属する。

(飼育のコツ一口メモ)
 アマゾン川上流での み生息が確認されているが、日本への輸入がほとんど見られないことから、生息数が少ないか、あるいは生息地域がかなり狭い可能性が考えられる。また、本種 が輸入される時は、全てこの種のみで、しかも全てが白い個体であることから、白い砂地の特定の地域にのみ生息していると考えられる。