チタラへの道(チタラ編1)

これが噂のチタラ・チタラ(Chitra chitra)。クビのラインは3本で甲羅の縁が白いのが特徴。


 ところで、チタラ・インディカを飼い始めてしばらくしたある日、コガシラに関する情報を仕入れようとネット検索をしてたところ、海外(マレーシア)にかなり詳しいサイトがあり、そこではことさらに「チタラ・チタラはチタラ・インディカとは亜種関係であるが、その色合いは異なる」と書かれてあり、そのことを知った私は、「まあ、同じコガシラ同士、大差はないんじゃないのかな・・」程度にしか思ってませんでした。ところが、大阪市内のとあるショップで実物のチタラ・チタラ( 15 cm 程)を目にしたとき、その考えはガラリと変わったのです。

同じコガシラスッポンとして扱われているが、見比べると違いは一目瞭然。

 まず何より、模様がハッキリとしていてキレイだな〜と言うのが第一印象でした。インデイカが薄い網目模様であるのに対し、チタラは太くてハッキリとした幾何学模様に加え、甲羅が白く縁取られていて、実に鮮やかな感じがしました。また、インデイカの甲羅は縦長の楕円形であるのに対し、チタラはほぼ円形をしていると言うのも特徴的でした。つまり、両種を見比べると、全く違う印象を受けるわけです。従って、コガシラが好きな私としては当然、「出来れば両方を飼ってみたいなぁ〜」と思ったんですが、いかんせん、チタラはお値段の方が・・・(;´Д`) 

 で、チタラは半分諦めてたんですが、とある爬虫類雑誌の広告(しかも家から行ける距離)に「チタラあります」の掲載が・・・( ´▽`) と言うわけで、妻と協議の末、「イイ個体なら購入してもいいよ」とのことで、妻子を伴っていざショップへ。で、いかにもマニアックそうな店長さんのいる民家を改造したショップで出会ったのが画像のチタラです〜。何でも店長さんがウズラ卵ほどの大きさのものを5ヶ月かけて丁寧に育てて6センチ程にまでにしたんだとか。で、妻子からも「これは(・∀・)イイ!」と言うことで OK が出て、購入することに( ´▽`)。 で、帰り際に店長さんが「この子、私のペットにしようと思って買ってきたので、大切に飼ってあげて下さいね」とのお言葉が。「はい、私もずーっと共に過ごすつもりで買いに来ましたので、大切に飼わせてもらいます」と申し上げました。

 しかし、残念ながら写真の個体は、約1年の飼育の後、体の左側が膨らむ病気にみまわれ、その数日後にひっそりと亡くなってしまいました。獣医さんのお話しでは、「何らかの原因で肺炎になって、体の片側に気体かあるいは体液が溜まってしまってるのかも・・」とのことでした。こうなった場合、早期に発見できれば獣医さんで抗生物質の注射をしてもらうことで回復することもあるようですが、やはり日頃から予防に努める方がいいみたいですわぁ。