チタラへの道(インディカ編1)

コガシラスッポン(Chitra indica)。その名の通り、メッチャ小さい頭。


 それは私が18歳の時でした。卒業した学校にある書類を取りに行かないといけなかったので久しぶりに行ってみると、近所に爬虫類専門店ができてました。で、当然のごとく中に入ってみると、乱雑で不気味な店内にはコンクリで出来た大きな池が2つ。一方には水がなく、中には大きなゾウガメ(アルタブラゾウガメ)が、そしてもう一方には浅く水が入れられ、その中にはウミガメの親個体ほどもある巨大な物体が・・・。しかも金蒔絵のような模様の甲羅はデッカイのに頭は生クリームのしぼり口みたいに細くって、まさに歪(いびつ)そのもの・・・(;´Д`) これがコガシラスッポンとの初めての出会いでした。

水中にて。クビのラインと甲羅のモザイク模様が鮮やか。

 以来17年間、あの巨大さとアンバランスさに魅入られた私は、「いつかは飼ってみたい」と思いつつも、巨大になったときの飼育設備のこと、スッポン自体の飼育の難しさ(コガシラスッポンは特に難しいと言われてた)、そして何よりも価格の面で断念せざるを得ませんでした(T_T) ところが、例のチビスッポンを飼い始めて程なく、ひょんなことから(N田くんの協力によって)「コガシラをゲットできるかも・・・」と言う情報が。で、わずかな期間ながらもスッポン飼育の手応えと、両友人からのアドバイス、そしてまたもや何よりも価格面(今度は断念した理由と逆の理由)で、「これは飼わねば〜」と思い立ち、貯めてたお小遣いをはたいてとうとうゲット〜( ´▽`)