分類と分布

 分類についてですが、まず述べておかなければならないのは、海産魚の「ストーンフィッシュ」と熱帯魚として流通している「ストーンフィッシュ」とは、分類的に全く別種だと言うことです。前者はカサゴ目カサゴ亜目オニオコゼ科の「オニダルマオコゼ」でオコゼの仲間なのに対し、後者はガマアンコウ目ガマアンコウ科の「ガマアンコウ」の仲間です。標準和名ではどちらもオコゼと付くのですが、英名では形態的特徴から前者を「ストーンフィッシュ:岩のような魚」、後者を常に上を向いている目の付き方から「トードフィッシュ:ガマがエルのような魚」として区別しています。


 日本に輸入されるストーンフィッシュには 2 種類あり、以下のような分類になると思われます。ネーミングについてですが、生息地がいづれも南米であるため統一がとれていないのが現状です。しかし、正確な生息地域と生息環境が大きく異なるため、本マニュアルでは便宜上「南米ストーンフィッシュ」と「南米淡水ストーンフィッシュ」と呼ぶことにします。