マルへの花道3

ハナマルスッポン(Pelochelys bibroni)。そろそろ放射模様が出かかる直前と出た直後。


 
さて、時間差を置いてこれまでハナマルを計3匹飼ってみたんですが、一番最初に来た最も大きな個体を除いてはことごとく安定した飼育方法がつかめないままつい最近まで来てしまったですぅ・・(;´Д`) で、このままでは新しい個体を導入するのにどーしても抵抗が残るので、機会があれば何段階かのサイズの個体を飼ってみて、様々な角度から飼育方法を再検討したいと思っておりました。何せ魅力的なスッポンですもんで・・。何が魅力かと言うとぉ・・、う〜ん、一言では言えないでしが、上の写真、何かお好み焼きみたいに見えないでしかね・・・? そんな辺りも魅力の1つかも〜( ´▽`)

15センチ弱の個体。甲羅の模様はまだまだ不鮮明
だがうっすらと放射模様が見えかけている。このサイズ
が、ハナマル独特の放射模様の境目のサイズか・・。
15センチ強の個体。そろそろ甲羅の中央部から
周りにかけて放射模様が現れてきている。
首のラインはうっすら。しかし、くちびるの分厚さと
首の周りの突起のフサフサはまさにハナマルの証・・。
首のラインもクッキリ。首の突起もかなり目立つ。横に
張り出したくちびるは、何か将棋の駒のように角張ったカンジ。

 この2個体は同時にやって来たんでしが、実はどちらも国内にやって来てから随分と長い間ストックされてたらしいですぅ。で、この個体と同時に数個体がやって来てたらしいんですが、どーやら生き残ったのがこの2個体だけと言う話も・・。そー言えば、大きな個体以外、中ぐらいのサイズのモノであっても、全体的に歩留まりが極端に悪いと言う噂は、残念ながら聞いてたしなぁ〜(;´Д`) 以前、一部の本には「マルスッポンより丈夫」って記載もあったんでしが、うちで飼育してみた印象も、他で聞いた噂と同じで、やっぱダメですた・・(;´Д`) で、「このダメさは、ハナマルスッポンに特徴的なデリケートさなんやろうか? それとも、その時に来た便の個体にのみ(輸送状態などの)何らかの問題があるんやろうか?」って悩むようになりますた。前者の場合、今後も取り扱いには十分注意せんとアカンし、後者の場合はこの種自体には問題ナシとなるので輸送状態のイイ個体を選べば問題は回避できるワケやし・・。

 大きな個体は甲羅も分厚くって、もの凄く丈夫な印象やし、実際調子を崩したこともほとんどないんですが、小さい個体は手で持った感じからして、実に柔らかなんですわぁ。で、他の種類のハッチサイズのスッポンと比べてみても、やっぱ甲羅の後ろの縁ペラ部分が軟らかいのが印象的でしたね。で、中ぐらいの個体なんでしが、これもかなり縁ペラがフニャフニャで、「ハナマルって、みんなこんなカンジなんかなぁ・・?」って思ったんですが、大きな個体の頑丈さから比べてもあまりにフニャフニャなので、「何らかの良くない原因が縁ペラを軟らかくさせてるんかなぁ〜」とも思うようになり、で、今回来た個体で確かめてみたところ、スッポンなので決してカチカチってワケではないでしが、それでも以前の2個体と比べると、随分としっかりした甲羅だったですわぁ。

 あと、行動の面での比較でしが、今回の2個体は生き餌だけでなく、冷凍アジでもピンセットからガンガン食べてくれるですわぁ〜( ´▽`) オマケにワタシが水槽に近づくと手をヒラヒラさせて、「餌くれダンス」を披露するですわぁ〜( ´▽`) この人懐っこさは、生き物を飼う人にとっては実に心を和ませる行動なんでしが、それだけじゃなくって神経質ではないってのはストレスを感じにくいってことにもつながるので、そのことが様々な病気にかかることを比較的抑えてくれる効果があるようですわぁ〜( ´▽`)