・南米ストーンフィッシュ
 学名:Thalassophryne nattereri
 分布:南米(アマゾン河口域)

汽水産ストーンフィッシュ。
全身を見ることは滅多にない!
顔は色白で、目は金色なのだ。

 頭部および口が非常に大きいが、目は非常に小さい。鰓蓋上部および第一背鰭が棘状になっており、刺激すると背鰭をたてて威嚇する。これに不用意に刺されると非常に痛いことから、鰭膜からタンパク毒を分泌していると思われる。砂に潜る性質が非常に強く、大きな胸鰭と尾部を上手く使い、体をくねらせて後退しながら目だけを残して砂に潜る。自ら餌を追い求めることはなく、頭上を通りかかった小魚やエビなどを一気に吸い込んで捕食する。体色は灰色かうすい茶色のものが多く、ぼんやりとした縞模様がある。しかし、体長が悪くなると体色が濃くなる。全ての鰭の縁が白く縁取られており、尾は丸い。汽水域に生息することから、水質は塩分濃度を高く(淡水:海水= 3 : 1 〜全海水)した弱アルカリ性が良いと思われる。最大 20 cm を超える。

(飼育のコツ一口メモ)
 とにかく低塩分を嫌うので、1 / 2 海水以上の塩分濃度が Better !。食後は砂の中に糞をするので、棒のようなもので軽く掘り起こし、出てきた糞を網ですくうようにしておくと砂の中を清潔に保てる。採集数が少ないので入手は困難だが、国内のある特定のショップには年 2 〜 3 回の入荷があるので、入荷情報をまめにチェックしておくと良い。汽水魚の中では価格的に最高峰だが、一瞬砂から出てきた時の姿はその価値がある。