餌は、基本的には生き餌しか食べません。そのため、小さいものにはメダカ、大きいものには子赤が中心になります。汽水産に与える場合は、飼育水自体に塩分があるので直接与えても塩水浴と同じ効果があります。ただし、チョウなどの外部寄生虫が付いている場合は塩では死なないので、事前にチェックしておかなければなりません。淡水産に与える場合は、必ず0.6 〜 1 %食塩水(1 / 5 〜 1 / 3 海水)で 30 分以上塩水浴してから与えるようにします。そうすることで、淡水で発生する病原菌の多くは退治できますし、与えてから捕食されるまでの日持ちが良くなります。


 時々ですが、非常に小さい淡水産の個体( 2 〜 3 cm )が入ってくることがあります。これらにはメダカでは大きすぎるので、グッピーやモーリーなどを平行して飼育しておいて、その仔魚を与えるのが効果的です。その餌付けに成功すれば、ネオンテトラ or アカヒレ→メダカ→子赤と、与えるサイズを徐々に大きくしていきます。

 与える量ですが、汽水産は確実に餌を捕らえるのでやや少な目でかまいませんが、淡水産はあまりガツガツは食べないので、やや多い目に与えるようにします。また、いづれの場合も水質の悪化を防ぐために、決して死骸は残さずに速やかに取り除くようにします。


 汽水産のものは、慣れれば冷凍赤虫でもさし餌(ピンセットなどで摘んで与えること)で食べるようになりますが、上手く与えないとかなりまき散らしてしまって水質の悪化を招きます。この場合も食べ残しは速やかに取り除くようにします。