繁殖

 繁殖についてですが、飼育のデータがあまりないにも関わらず、汽水産淡水産とも産卵した例はよく聞きます。わが家でも全長 10 cm 程の淡水産の個体が何度か産卵したことがあります。卵は直径 5 mm 弱のイクラ状で、20 〜 30 個程生みます。残念ながらいづれも未受精卵で、孵化には至りませんでしたが、照明の点灯時間をある一定時間より急に短くする(例えば 12 時間から 8 時間)とよく産卵したことから、もし、アマゾン川流域の年間の日照時間と気温の変化のデータが入手できれば、それらを水槽内で再現することにより、人工繁殖が可能になると思われます。しかし、熱帯地方は一年を通じて四季の変化が無く、日長や水温の変化もほとんど無いことから、雨季や乾季による水質の変化を再現することが繁殖へのキーになるかも知れません。