マルへの花道

ハナマルスッポン(Pelochelys bibroni)。(;゜Д゜)ド迫力!!。


 
マルスッポンについていろいろ調べてたある時、ハナマルスッポンってのがいるらしい・・と言うことが分かってきて、「どんなスッポンなんだろうか・・?」「マルスッポンに似てるんだろうか・・?」と、その種類について次第に興味が湧いてきました。しかし、最初は調べても調べても写真や画像が見つからず、マルスッポンの亜種なのか、はたまた全くの別種なのかさえ分かりませんでした(;´Д`) ところがある時、「昔のビバガ(ビバリウムガイド)にハナマルが載ってたよ」との情報をいただき、早速見てみたんですが、これがまた小さい時の写真で、マルとの区別がつかなかったですぅ(;´Д`) で、仕方がないので実物を見たことのある方からいろいろお話をうかがうと、顔の特徴や模様が、明らかにマルとは異なると言うのを教えてもらい、その後、海外の学術雑誌などを取り寄せ、ようやく比較的大きな個体の写真を見ることができましたぁ( ´▽`) で、見てビックリ(;゜Д゜) マルスッポンと言うよりはむしろコガシラスッポン(チタラ)にソックリな放射状の模様が・・。クビにもライン模様がくっきりとあり、実に鮮やかな色彩。これはますますマルと言うよりはコガシラっぽい個体だったですぅ。

水につけたところ甲羅にはコガシラ(チタラ)みたいな放射状の模様と
クビにはライン模様が・・。甲羅表面はおろし金みたいにザラザラ!!
顔のアップ。マルスッポンと比べて、くちびるが横に広がっていて、
ハナがやや長いのが特徴的。クビにはイボイボの突起物が・・・。

 で、今までにハナマルが日本にどれほど入ってきたか調べたところ、これがまた恐ろしいぐらいに入荷量が少なくって、数年に1度、しかも数匹程度と言う、もの凄いイレギュラー(;´Д`) まあ、普通のマルとは違って、パプアニューギニアの南部のごく一部の地域にしか生息してないらしいので、最もと言えば最もなんですが・・・。で、仕方がないので気長に待つか、あるいは自分で採集に行くかのどちらかかなぁ・・・って思ってたんですが、ひょんなことから今回、ようやく待望のハナマルがうちにやって来ますた〜\(T▽T)/ 初めは「サイズは12センチほどです」って聞いてたんですが、後に「12インチ」の間違いだったと分かり、やって来たのは20センチ以上あるヤツでしたぁ(;゜Д゜) まあ、これでもまだ子供サイズみたいですが・・・(;´Д`) でも、このサイズのおかげで、ハナマル特有の模様などの特徴がクッキリ現れてるです〜。たるんだくちびる、尖った鼻、イボイボがついてまるでマタマタみたいなクビ、などなど、かなり個性的な雰囲気を持ったスッポンですが、表情は実に愛くるしく、体の大きさの割に小さな顔とちっこい眼は、マルやコガシラに共通する特徴ですわぁ( ´▽`)

 で、分類上はマルスッポンとは別種となっていて、外観からもそのように思われるのも当然だろうなぁとは思いつつも、分布の広いマルスッポンに対して、ハナマルスッポンだけがごく一部の地域にしかいないことや、マルスッポンとはいつ頃、どんなふうに分化していったのか(あるいは全く別の進化だったのか)などの興味も尽きないですわぁ。それにしても、生息数が少ないことと、捕獲がかなり難しいと言われるのは、入荷量の少なさからも十分うなづけるですわぁ(;´Д`) それ故、もの凄く貴重な種類を飼ったんやなぁ・・・と、つくづく実感が湧いてくるですぅ。ちなみに、到着直後にデジカメで写真を撮りまくった後、水槽に入れた途端、アッという間に砂に潜って、見えなくなりますた・・・(;´Д`)